つつみ鍼灸整骨院BLOG

2026.10.27

鍼灸で眼圧は下がる?緑内障患者への臨床研究を解説|郡山市 つつみ鍼灸整骨院

緑内障・高眼圧が気になる方へ。鍼灸で眼圧が下がったと報告したランダム化比較試験(2020年)を、

郡山市のつつみ鍼灸整骨院がわかりやすく解説します。眼科治療と併用できる鍼灸の考え方もご紹介します。

緑内障と「眼圧」の関係

緑内障は、視神経が少しずつダメージを受けて視野が狭くなっていく病気です。日本では中途失明の原因の第1位とされています。治療の中心は「眼圧を下げること」で、現在のところ、進行を抑える効果が科学的に確立している治療は眼圧下降だけとされています。

そのため、多くの方が眼科で点眼薬による治療を続けています。一方で、「目薬以外に自分でできることはないか」「体の内側から目の健康を支えたい」というご相談を、当院でも多くいただいています。

鍼灸で眼圧が下がったという臨床研究

2020年、国際学術誌『Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine』に、鍼が眼圧に与える影響を調べた研究が掲載されました(Chen SY ほか、臨床試験登録番号 NCT04157530)。

研究の概要

  • 対象:緑内障の患者さん45名
  • 方法:単盲検ランダム化比較試験(鍼群・電気鍼群・偽鍼群の3グループに分けて比較)
  • 使用した経穴:睛明(せいめい/BL1)、球後(きゅうご/EX-HN7)
  • 結果:施術から60分後の眼圧の下がり幅は、鍼群と電気鍼群のほうが偽鍼群より大きくなりました。4回の施術すべてで、しかも両眼とも統計的に有意な差がありました(p<0.05)。

「偽鍼」とは、本物の鍼に見せかけた比較用の処置のことです。偽鍼と比べても差が出たことから、鍼の刺激そのものに眼圧へ働きかける作用がある可能性が示されました。

なぜ鍼が眼圧に関係するのか

眼圧は、目の中を満たす「房水(ぼうすい)」が作られる量と、排出される量のバランスで決まります。房水の産生や目の周りの血流は、自律神経の影響を受けています。

鍼刺激には、自律神経のバランスを整える作用や、局所の血流を改善する作用があることが、多くの研究で報告されています。別の臨床研究でも、鍼のあとに眼球の後ろの血管の血流抵抗と眼圧がそろって低下したという結果が出ています。

東洋医学では、目は「肝」と深く関係すると考えます。ストレスや睡眠不足、目の酷使による「肝の疲れ」や「気血の滞り」を整えることも、目の健康を支える大切な視点です。

鍼灸を受けるときに大切なこと

研究で示されているのは、主に施術後しばらくの間の眼圧低下です。長期的な効果については、まだ研究が続いています。国際的な系統的レビューでも、「エビデンスの確実性はまだ低い」と評価されています。

鍼灸は眼科治療の代わりではありません。 点眼薬や定期検査は必ず継続し、眼科での治療と併用する「補助的なケア」として取り入れてください。

郡山市で目の不調にお悩みの方へ

つつみ鍼灸整骨院では、東洋医学と西洋医学の両面から、目の周り・首肩・全身の状態を丁寧に確認します。そのうえで、お一人おひとりに合わせた施術を行っています。眼精疲労、首こり、自律神経の乱れなど、目と関係の深い不調もあわせてご相談ください。

📞 ご予約・ご相談:024-962-7377
📍 郡山市 つつみ鍼灸整骨院

参考文献
Chen SY, et al. Effect of Acupuncture on Intraocular Pressure in Glaucoma Patients: A Single-Blinded, Randomized, Controlled Trial. Evid Based Complement Alternat Med. 2020;2020:7208081.

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2026.10.05

AMHが低いと言われたら|卵巣年齢の本当の意味と、今からできる体づくり【郡山市の妊活鍼灸】

「AMHの数値が年齢より低いですね」

不妊治療の検査でこう告げられ、帰り道に何度も検索した、という方は少なくありません。

当院にも、AMHの結果をきっかけにご相談に来られる方が増えています。この記事では、AMHが何を示す数値なのかを正しく知り、今日からできることを整理します。

AMHとは「卵子の残り数の目安」

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣の中で育ち始めている小さな卵胞から分泌されるホルモンです。数値が高いほど、卵巣に残っている卵胞が多いと考えられます。そのため「卵巣年齢」と呼ばれることがあります。

ただし、AMHが示すのは主に「数」の目安です。卵子の「質」や、自然妊娠のしやすさを直接表す数値ではありません。米国の研究(Steiner et al., JAMA, 2017)では、30〜44歳の女性においてAMHが低いグループと正常なグループで、自然妊娠に至る確率に大きな差は見られませんでした。

AMHは体外受精で採卵数を予測したり、治療方針を決めたりする際に大切な指標です。一方で「低い=妊娠できない」という意味ではないことを、まず知っておいてください。

AMHは上げられるの?

当院の妊活の鍼灸でAMHの数値が上がった方もいらっしゃいます。必要な栄養素が整ったり、鍼灸で子宮卵巣の血流が良くなることで、休眠状態の卵胞が元気になり、その結果AMHが上がる方も中にはいらっしゃいます。

ですが、現在の医学では、AMHの数値そのものを確実に上げる方法は確立されていません。インターネットには「AMHが上がった」という体験談もありますが、AMHは測定ごとに変動する数値でもあります。

そこで大切になるのが、「残っている卵胞が、育ちやすい環境を整える」という考え方です。卵胞が成熟するまでには、約3〜4か月かかるといわれます。今日からの体づくりは、数か月後の卵子に影響します。

東洋医学から見たAMHの低下

東洋医学では、生殖の力は「腎(じん)」に蓄えられた「腎精(じんせい)」が支えていると考えます。腎精は年齢とともに少しずつ減っていき、過労や睡眠不足、冷えによっても消耗します。

AMHが低めの方には、次のような傾向がよく見られます。

  • 疲れやすく、朝すっきり起きられない
  • 腰やひざがだるい、足が冷える
  • 夜間にトイレに起きる
  • 生理の量が少なくなってきた

こうした状態を東洋医学では「腎虚(じんきょ)」と呼びます。当院では、腎を補う太渓(たいけい)・腎兪(じんゆ)・関元(かんげん)などのツボを中心に施術を組み立てます。

鍼灸と卵巣・子宮の血流

鍼灸と生殖機能の研究では、鍼刺激によって子宮動脈の血流抵抗が下がったという報告があります(Stener-Victorin et al., Human Reproduction, 1996)。鍼の刺激は自律神経を介して骨盤内の血管に作用すると考えられています。

鍼灸でAMHを上げることはできません。しかし、骨盤内の血流や自律神経のバランスを整え、卵胞が育つための土台づくりをお手伝いすることは可能です。

今日からできるセルフケア

  1. 睡眠を7時間以上確保する:卵巣の働きを支えるホルモンは、夜間の睡眠中に整えられます。
  2. 下半身を冷やさない:足首とお腹を温め、湯船に10〜15分つかりましょう。
  3. たんぱく質と鉄をとる:肉・魚・卵・大豆製品を毎食意識してとりましょう。
  4. 三陰交(さんいんこう)のお灸:内くるぶしから指4本分上の骨のきわにあるツボです。市販のお灸で温めてください。

数値に振り回されず、今できることを

AMHは大切な情報ですが、あなたの可能性をすべて決める数値ではありません。不妊治療の医師と相談しながら、体の土台を整える時間として、鍼灸を取り入れてみませんか。

つつみ鍼灸整骨院では、病院での治療と並行して通院される方を多くサポートしています。AMHの結果についての不安も、お気軽にご相談ください。

 

福島県郡山市堤3-156

つつみ鍼灸整骨院

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2026.07.31

妊娠報告:39才女性

39才女性 妊娠おめでとうございます!
子宮ポリープ
経血レバー状
月経時:頭痛、腰痛
めまい、
睡眠の浅さ有
【当院に来院する前】
人工5回
体外1回
【鍼灸施術回数】 38回
流産防止の鍼灸を現在継続中です!
2026.07.31

妊娠報告:40才女性

40才女性 妊娠おめでとうございます!
子宮奇形 、月経痛強 、めまい、睡眠浅い
当院に来院する前
人工4回
体外4回(採卵1回)
鍼灸施術 14回 
2026.07.09

妊娠報告:36才女性

36才女性 妊娠おめでとうございます!

黄体機能不全

施術回数12回

体外受精2回目

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つつみ鍼灸整骨院

妊活専門LINE

2026.06.26

井穴刺絡(せいけつしらく)とは?|当院で行う鍼灸施術の一つを紹介

「病院で検査を受けても異常はないと言われたけれど、不調が続いている…」
「慢性的な首こりや肩こり、頭痛、耳鳴り、不眠などがなかなか改善しない…」

このようなお悩みを抱えて来院される方は少なくありません。

つつみ鍼灸整骨院では、お一人おひとりのお身体の状態を丁寧に確認し、必要に応じてさまざまな鍼灸技法を組み合わせて施術を行っています。

その一つが「井穴刺絡(せいけつしらく)」です。


井穴刺絡とは?

井穴刺絡とは、手足の指先にある「井穴(せいけつ)」と呼ばれる経穴(ツボ)をごく浅く刺激する鍼灸技法です。

施術では、刺激に伴ってごく少量の出血を伴う場合がありますが、多量に出血させることを目的としたものではありません。

東洋医学では、井穴は経絡の始まりや終わりに位置する重要な経穴と考えられており、古くからさまざまな症状に対する施術に用いられてきました。

当院では、患者様の症状や体質、既往歴などを十分に確認したうえで、通常の鍼灸施術の一つの選択肢として井穴刺絡を取り入れています。


当院の考え方

つつみ鍼灸整骨院では、「井穴刺絡だけで症状が改善する」とは考えていません。

身体の不調には、

  • 筋肉や関節の状態

  • 姿勢や身体の使い方

  • 血流

  • 自律神経のバランス

  • 睡眠や生活習慣

  • ストレス

など、さまざまな要因が関わっています。

そのため当院では、良導絡測定による自律神経の評価や問診・検査を行い、その結果をもとに通常の鍼灸、電気鍼、マイクロカレントなどを組み合わせながら、一人ひとりに適した施術をご提案しています。

井穴刺絡も、そのような施術方法の一つとして必要に応じて選択しています。


このようなお悩みの方に施術を検討することがあります

当院では、お身体の状態を評価したうえで、次のようなお悩みの方に井穴刺絡を併用することがあります。

  • 首や肩の強いこり

  • 慢性的な頭痛

  • 耳鳴り

  • めまい

  • 自律神経の乱れによる不調

  • 睡眠の質の低下

  • 慢性的な疲労感

  • ストレスによる身体の不調

  • 冷えや血流の低下が気になる方

※症状や体質によっては、井穴刺絡を行わず、通常の鍼灸施術をご提案する場合もあります。


痛みや出血について

「血が出ると聞いて少し心配…」というご質問をいただくことがあります。

井穴刺絡でみられる出血は、ごく少量であることが一般的です。

刺激の感じ方には個人差がありますが、「思っていたより痛みは少なかった」というご感想をいただくことも多くあります。

当院では、使い捨て(ディスポーザブル)の器具を使用し、衛生管理を徹底したうえで施術を行っています。

また、出血しやすい疾患のある方や抗凝固薬を服用されている方など、施術が適さないと判断した場合には実施いたしません。


よくあるご質問

Q.井穴刺絡だけで症状は改善しますか?

症状の原因は一人ひとり異なります。

当院では井穴刺絡のみでなく、通常の鍼灸施術や生活習慣のアドバイスなども含め、総合的な視点から施術を行っています。


Q.痛みは強いですか?

刺激の感じ方には個人差がありますが、多くの方は採血に近い程度の刺激と感じられます。

ご不安がある場合は、施術前に十分ご説明いたしますのでご安心ください。


Q.誰でも受けられますか?

いいえ。

お身体の状態や服用中のお薬、既往歴などを確認し、安全に施術できると判断した場合にご提案しています。


ご相談をご希望の方へ

つつみ鍼灸整骨院では、患者様のお身体の状態を丁寧に確認し、「今の状態にどのような施術が適しているか」を大切にしています。

井穴刺絡は、通常の鍼灸施術の選択肢の一つであり、すべての方に行う施術ではありません。

慢性的な不調や自律神経の乱れ、首や肩のこり、耳鳴り、めまいなどでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

症状やお身体の状態に合わせて、適切な施術方法をご提案いたします。

 

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まずは相談からでOKです!

2026.06.23

妊娠報告:39才女性

39才女性 妊娠おめでとうございます!

高プロラクチン血症、月経痛、めまい

ご主人の運動率、数が少ない

施術回数100回

体外受精1回目

2026.06.03

妊娠報告:39才女性

39才女性 妊娠おめでとうございます!
ご来院前の妊活期間2年

施術回数14回

人工受精1回目

2026.05.18

鍼灸に通いだしてから、耳の奥が静かになってきた話

郡山市のつつみ鍼灸整骨院です。

「耳鳴りで夜眠れない」「病院では異常なしと言われた」「何年もこの音と付き合っている」——そうしたお悩みをお持ちの方が、当院にも多くいらっしゃいます。

今回は、なぜ鍼灸が耳鳴りに対してアプローチできるのか、東洋医学・現代医学の両面から詳しく解説します。「耳鳴りに鍼灸?」と疑問に思っている方にこそ、読んでいただきたい内容です。


■ 耳鳴りと自律神経・血流の深い関係

耳の中にある「内耳」は、非常に細い毛細血管と有毛細胞で構成されています。この繊細な器官は、血流の変化やストレスによる自律神経の乱れに敏感に反応します。

自律神経が乱れると、内耳への血液供給が低下し、有毛細胞が正常に機能しなくなります。この状態が続くと、脳が「音がない」という状態を異常と捉え、自ら音を生成しようとする——それが耳鳴りのメカニズムのひとつです。

また、首・肩の筋緊張が強い方は、椎骨動脈や後頭下筋群への圧迫を通じて内耳への血流がさらに制限されやすく、耳鳴りが悪化しやすい傾向があります。

■ 東洋医学が考える耳鳴りの3つのタイプ

東洋医学では耳鳴りを「耳だけの症状」として切り離さず、体全体の気血水のバランスの乱れとして捉えます。代表的な3つのタイプをご紹介します。

【腎虚(じんきょ)タイプ】
加齢・過労・慢性的な睡眠不足によって腎精(じんせい)が消耗した状態。耳は「腎の窮(きわ)」と呼ばれ、腎の働きと直結しています。症状として、低音性の耳鳴り・腰のだるさ・疲れやすさ・夜間頻尿などを伴うことが多いです。使用するツボ:太谿(KI3)・腎兪(BL23)・復溜(KI7)など。

【肝気上逆(かんきじょうぎゃく)タイプ】
ストレス・怒り・感情の抑圧によって肝の気が上昇した状態。頭部への気血の偏りが生じ、高音性のキーンという耳鳴り・頭痛・目の充血・肩こりなどを伴います。使用するツボ:太衝(LR3)・行間(LR2)・風池(GB20)など。

【痰湿(たんしつ)タイプ】
胃腸の働きが低下し、体内に余分な水分・老廃物(痰湿)が蓄積した状態。低音でゴォーという耳鳴り・めまい・頭重感・食欲不振などを伴います。使用するツボ:足三里(ST36)・豊隆(ST40)・中渚(TE3)など。

このように、同じ「耳鳴り」でも体質によって施術のアプローチがまったく異なります。

■ 鍼灸で期待できる4つの作用

鍼灸が耳鳴りに対して働きかける経路は、主に以下の4つです。

1. 内耳・頭部への血流改善
鍼刺激は末梢血管を拡張させ、内耳への血液供給を改善します。特に風池(GB20)・完骨(GB12)・翳風(TE17)など、耳周辺の経穴への刺鍼は、椎骨動脈系の血流を高め、有毛細胞の機能回復を促す可能性があります。

2. 自律神経の調整
鍼灸の最も重要な作用のひとつが、自律神経の調整です。副交感神経を優位にすることで、内耳の血管拡張・筋緊張の緩和・ストレスホルモンの低下が連鎖的に起こります。

3. 首・肩の筋緊張の解放
胸鎖乳突筋・後頭下筋群・僧帽筋の過緊張を鍼でリリースすることで、内耳への物理的な圧迫を取り除き、血流を回復させます。耳鳴りと首こりを同時に抱えている方に特に有効なアプローチです。

4. 中枢神経レベルでの鎮静
慢性的な耳鳴りでは、脳の感覚処理に過敏化が生じていることがあります。鍼灸による全身のリラクゼーションとβ-エンドルフィン分泌は、この過敏化を緩和する可能性が示唆されています。

■ 当院での耳鳴り施術の流れ

初診時には、問診にて耳鳴りの音質(高音・低音)・発症時期・増悪因子(疲労・ストレス・気候)・随伴症状(めまい・肩こり・睡眠障害など)を詳しく確認します。

東洋医学的な四診(望・聞・問・切)によって体質を判断したうえで、体質に応じた経穴の選定・施術プランをご提案します。

週1〜2回の通院を目安に、経過を確認しながら施術内容を調整していきます。

■ こんな方に、ぜひ一度ご相談ください

・病院で「異常なし」と言われたが耳鳴りが続いている
・ストレスや疲れが溜まると耳鳴りが強くなる
・首こり・肩こりと耳鳴りが同時にある
・めまいも一緒に起こることがある
・薬以外のアプローチで体質から改善したい

体の内側から整えることで、その音が少しずつ遠ざかっていく——

当院では、耳鳴りでお悩みの方を全力でサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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福島県郡山市堤3-156
自律神経調整療法・美容鍼・子宝鍼灸
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2026.05.11

子宮内フローラと鍼灸 ─ 妊娠を左右する子宮内環境と、鍼灸が果たす役割

郡山市のつつみ鍼灸整骨院です

今回は、近年の生殖医療分野で急速に注目を集めている「子宮内フローラ(子宮内マイクロバイオーム)」と、鍼灸治療との関連について詳しく解説します。

■ 子宮内フローラとは何か

これまで「子宮は無菌状態」とされてきましたが、次世代シーケンシング技術の発展により、子宮内腔にも固有の微生物叢(フローラ)が存在することが明らかになりました。

正常な子宮内では、乳酸菌の一種であるラクトバチルス属(Lactobacillus)が優位に存在し、以下の役割を担っています。

・乳酸産生による子宮内pH低下(酸性環境の維持)
・過酸化水素産生による病原菌の増殖抑制
・子宮内膜の免疫環境調整

研究では、ラクトバチルス属が全体の90%以上を占める場合、そうでない場合と比較して着床率・妊娠継続率が有意に高いことが報告されています。

反対に、GardnerellaやStreptococcus、Enterococcusなどが増加している「非ラクトバチルス優位」の状態では、着床不全・反復流産との関連が指摘されています。

■ 子宮内フローラが乱れる原因

・細菌性腟症(BV)からの上行感染
・抗菌薬の長期使用
・ホルモン環境の変化(特にエストロゲン低下)
・慢性的なストレス
・免疫機能の低下
・不適切な生活習慣(睡眠不足・偏食など)

■ 鍼灸治療で期待できること

鍼灸が子宮内フローラに直接作用するという報告はまだ限られています。しかし、フローラ乱れの根本的な原因に対して、複数の経路から間接的に働きかけられることが期待されています。

▷ 骨盤内・子宮への血流改善

鍼灸刺激は末梢血管の拡張や自律神経系を介した循環改善をもたらします。子宮内膜への血流が向上することで、子宮内膜の厚み・質の改善が期待でき、フローラが安定しやすい環境が整います。特に「三陰交」「関元」「子宮穴」などのツボへのアプローチが有効とされています。

▷ 免疫調整作用

鍼灸には、NK細胞活性の調整やTh1/Th2免疫バランスの正常化に関与するという報告があります。子宮内膜の局所免疫が安定することで、慢性子宮内膜炎(CE)の予防・改善や、着床を妨げる過剰な炎症反応の抑制が期待されます。

▷ HPA軸・HPO軸への作用

慢性ストレスはHPA軸(視床下部-下垂体-副腎)を介してコルチゾールを過剰分泌させ、腸内フローラを乱します。腸内環境の悪化は「腸-腟-子宮」の菌叢連動(gut-vaginal axis)を通じて、子宮内フローラにも波及します。鍼灸の自律神経調整作用により、このカスケードを抑制できる可能性があります。

また、HPO軸(視床下部-下垂体-卵巣)への調整作用により、エストロゲン分泌の改善が期待でき、ホルモン環境の安定がフローラ維持にも寄与します。

▷ 東洋医学的アプローチ

東洋医学では、子宮内フローラの乱れに関連する状態を「腎陽虚(じんようきょ)」「腎陰虚」「肝気鬱結(かんきうっけつ)」「気滞血瘀(きたいけつお)」などのパターンとして捉え、体質に合わせた弁証施術を行います。全身の気血水のバランスを整えることで、生殖器官を含む体全体の恒常性を高めることを目的としています。

■ 当院の子宝鍼灸について

つつみ鍼灸整骨院では、妊活中の方・不育症でお悩みの方を対象とした子宝鍼灸を行っています。

当院では良導絡(自律神経調整療法)という、中谷義雄医学博士考案の自律神経測定機を用いた鍼灸手法をおこなっています。

手首、足首のツボの電気伝導性と、自律神経の興奮性には相関性がある、という理論のもと、グラフ化されたデーターを確認し、鍼灸施術をおこないます。

婦人科・生殖医療クリニックと並行して通院されている方も多く、医療連携のもとサポートさせていただきますので御安心ください。

また、「なかなか授からない」「体の根本から整えたい」そうお感じの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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