院長の松岡です。
御覧になっていただきありがとうございます。
今回は
『基礎体温をつけて女子力アップ!』です。
女性の繊細なお身体の状態を把握する一つの手段として、
基礎体温の測定はとても重要ですよね。
■基礎体温からわかること
基礎体温は身体の安静が保たれている状態
であるときの体温です。
通常起床時に測定され、理想的温度差は
高温期・低温期0.3℃~0.5℃くらいです。
基礎体温を測定することで、こんなことがわかります!
■妊娠のチェックができる
妊娠後は黄体ホルモンの関係で、
基礎体温で高温が続きます。
一般的に高温期は14日前後ですので、
それ以上続くようであれば妊娠の
可能性が高まります。
■妊娠しやすいタイミングがわかる
基礎体温表での最低低温日を含めての
約3日間での排卵の確立が最も高いと
言われています。(必ずではありません)
排卵検査薬は、排卵前の脳下垂体からの
LHサージ(黄体ホルモンの大量分泌)
に反応します。
陽性反応がでたら約3日間のタイミング
が理想的です。
■排卵の有無がわかる
基礎体温表の低温期と高温期の差が
0.3℃以下の場合、排卵がされていない
可能性があります。
黄体機能不全などでも、黄体ホルモン(プロゲステロン)
が分泌不足になり高温期が短くなり、
温度差が0.3℃以下になってしまいます。
■次の生理の予測が可能
高温層は約14日前後ですので、
次の月経を予測することが可能です。
高温期2日目であれば、あと12日前後
ということになります。
■流産の有無がわかる
高温期が保持されず低温期にさがって
しまった場合は流産の可能性があります。
ですが、まれに流産後にも高温期が
続くケースもあるようです。
■更年期障害の有無がわかる
更年期になると、約40~80%の方にホットフラッシュ
(顔ののぼせ、ほてり)、発汗などの症状が見られます。
これは一般的に黄体ホルモン(プロゲステロン)
の分泌減少が原因であり低温期が長くなり、高温期が短く
なります。
■女性ホルモンの分泌の有無がわかる
基礎体温は卵胞ホルモン(エストロゲン)と、
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌により
高温層、低温層の二層構造が保たれています。
この層が保たれていない場合、女性ホルモン
の分泌に乱れがある可能性があります。
■ダイエットに最適な時期がわかる
月経の終了後から排卵までの1週間が
ダイエットには適しています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加し、
基礎代謝も上昇、脂肪・炭水化物の燃焼率
が向上します。
最後に
女性はお身体の状態把握のためにも基礎体温の
測定は必要と思います。
ホルモンの分泌の乱れは自律神経と密接な関係があると
言われています。
自律神経の最高中枢と言われる『視床下部』では
体内のホルモン分泌の司令塔でもあります。
自律神経の治療といえば鍼灸の得意分野です。
鍼灸で自律神経やホルモンのバランスを整え、
健康体になって女性には元気な赤ちゃんを産んで
ほしいと思います。