こんにちは。院長の松岡です。
ご覧になっていただきありがとうございます。
今回は『妊娠後期でのリスクについて』です。
女性は妊娠出産という大仕事をする際に、
体内の自律神経・ホルモンバランスや、ストレス・
不安などにより体調が乱れるケースがみられます。
特に後期は赤ちゃんの成長著しいため
母体の変化に注意が必要です。
例えば・・・・・・・
・子宮の容積率増大による横隔膜の圧迫→
腹式呼吸になり呼吸数増加
・子宮容積率増大による下大静脈を圧迫→
心拍数・血圧の低下 → 仰臥位低血圧症候群
・※ PIH(妊娠高血圧症候群)
・むくみ(血流量増加・塩分過剰摂取・姿勢不良・
冷え・運動不足などによる)
・腰痛(姿勢の変化・※卵巣ホルモンである
リラキシンの影響)
・貧血(胎児への血流供給のため)
などなどのリスクがあります。
減塩など食事を気を付けて、軽い運動や、
ストレスのいない生活が良いようです。
男性は理解してあげないといけませんね。
※ PIH(妊娠高血圧症候群)
以前は『妊娠中毒症』と呼ばれていましたが、
2005年に『妊娠高血圧症候群』と変更されました。
妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる
または、高血圧に尿たんぱくを伴うものをいいます。
母体はDIC(血液がとまりにくくなる)リスク上昇など。
また、早産や胎児死亡率もあがり注意が必要と言われて
います。
※ リラキシン
妊娠初期・後期に多く分泌されます。
関節(骨盤)を緩める作用があるため腰痛
への影響もあります。