こんにちは。つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。
今回は排卵と月経を整えるツボについてです。
女性は母体の中にいるころから卵巣に卵子の基になる
500万から700万個の原始卵胞を有し、
出生時は約200万個の卵子を卵巣内に蓄え生まれてくると
言われております。
そのうち一生の間で女性が排卵する数は
400から500個。
これら卵子は女性ホルモンと密接に関わっています。
その仕組みについてご説明しますね。
まず・・・
①間脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)放出
脳下垂体を刺激します。
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②下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)分泌。
卵胞を刺激します。
ちなみにFSHは卵子の発育に。LHは排卵に作用します。
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③刺激された複数の卵胞が発育、そのうち1・2個が成熟卵胞となり、
エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌、子宮内膜を厚くします。
↓
④エストロゲンの量が適量に達すると、
脳下垂体から黄体化ホルモン分泌されます。
↓
⑤黄体化ホルモンによって排卵を促された卵胞が、1個だけ膜を破り
卵子が排卵されます。
↓
⑥排卵された卵子は黄体となり、プロゲステロンや微量のエストロゲンを分泌。
プロゲステロンの作用により、着床しやすい状態になります。
↓
⑦排卵後に受精がない場合、ホルモン値が下がり、子宮内膜が剥がれて月経となります。
すごいですね。
カタカナばかりで分かりにくいかもしれませんが(笑)
人間の体って、本当に精密複雑に出来ていて、
更にコントロールされているんですね。
では、
重要な排卵・月経周期を整えるツボですが。
女性に味方、お馴染みのツボ
【三陰交:さんいんこう】
東洋医学では物事を陰陽に分け、
男性は『陽』女性は『陰』になります。
ツボも陰のツボ、陽のツボがあり、
女性は陰のツボが有効であることが多いとされています。
この三陰交は、陰系の経絡(ツボとツボを結んだ線)が交わるツボで、
婦人科疾患の特効穴(良く効くツボ)とされています。
一日一回でもいいので、
三陰交のお灸を習慣づけておこなってみてください。
ツボは半径一センチ程度が範囲と言われていますので、
もしお灸で熱さを感じ、耐えられないようであれば、
半径一センチの範囲でお灸の場所をずらしてください。
火傷になっては大変ですからね(^^;)
また、この三陰交のお灸は、
子宮動脈、卵巣動脈の血流の増加も
研究等によって認められていますので、
継続的にお灸をおこなうことにより、
子宮・卵巣の状態を良好に保つことができる
とされています。
では東洋医学で健康な体作りを頑張りましょう(^^♪