患者様へのメッセージ
不妊治療というと「婦人科」を思い浮かべる方がほとんどだと思います。病院での不妊治療は特に、精神的・肉体的にもストレスが多く、金銭面でも苦労される方が多いように感じます。
私たちは『東洋医学的立場』から、不妊症でお悩みの方々の少しでもお力になれるよう、一緒に頑張っていきたいと考えております。妊活の地域最強のサポーターを目指します。一緒に頑張りましょう!
鍼灸治療の可能性を、もっともっと知って頂けたら嬉しいです。
鍼灸の不妊治療で期待できること
鍼灸施術による平均妊娠期間は約9か月程度と言われております。当然もっと短い期間で妊娠される方もいらっしゃれば、長くかかる方もいらっしゃいます。それは患者様それぞれの年齢や、もともとの健康状態にも左右されます。ですから、9か月程度の施術期間は必要と考えて下さい。
原子卵胞が成熟し排卵されるまで約6ヶ月(約180日)と言われております。 残念ながら、最初にご来院された地点で卵巣に残っている原子卵胞の数(AMH値)を増やすことはできません。
しかし、鍼灸治療によって
原子卵胞が成熟過程を経て、排卵または採卵されるまでに、子宮動脈・卵巣動脈の血流量を増加させることで、より良質な卵子を育てることができる。
② 子宮内環境を整える
受精卵が子宮に辿り着いたときに無事着床し、妊娠が継続するように子宮内膜を肥厚させて、十分な栄養と酸素を赤ちゃん(受精卵)に配給できる機能を充実させることができる。
③ 母体の体調・精神を安定させる
母体が冷えないように血流を良くすることで臓器の変調の改善を図り、自律神経及び精神を安定させる。
④ 基礎体温を安定さえせる
生理痛の軽減だけでなく、ホルモンバランスを整えることで基礎体温を安定させる。
以上の効果が期待できるようになります。
少しでも少ない回数で妊娠されてほしいというのが私達、治療をお手伝いさせて頂いている者の願いであります。
可愛い赤ちゃんを授かれることを共に願いながら、『妊娠に適した身体作り』のお手伝いをさせて頂きたいと思っております。
よろしくお願い致します。
不妊の原因と不妊症のタイプ
不妊治療に必要なポイントは、不妊が起こる原因にしっかりと注目することです。これまでにさまざまな原因が考え出され、解決を試みてきた方が多いかと思われますが、なかなか期待通りの治療効果に出会えなかった方も多いのではないでしょうか?「なかなか赤ちゃんを授かれない」「年齢的に授かれるのかどうか不安…」など、赤ちゃんを望む女性の悩みは尽きません。
当院では鍼灸治療にて不妊症の方の体質改善を行っています。しっかりと治療すれば、赤ちゃんを授かりやすい体質になることができます。まずは、あなたの不妊症のタイプを知りましょう。不妊症のタイプは大きく分けて3つあると言われています。
肝鬱タイプ
- 月経痛が強い。
- 月経付近でうつ傾向、またはイライラする。
- 月経周期が早くなる(短期)。
- 月経周期が遅くなる(40日程度)。
- 月経期以外で不正出血がある。
- 月経前に胸が張る。
- まじめな性格・緊張しやすい。
- 心配性・情緒不安。
痰湿タイプ
- 痩せぎみ、または水太りぎみ。
- 周期の長い月経不順である。
- 特定の月経周期中にニキビがでやすい。
- 月経量が少なくなる、期間が短くなる。
- めまい・動悸・浮腫がある。
- 運動不足な毎日が続いている。
- 酒を飲み過ぎることが多い。
腎虚タイプ
- 高齢(40才前後~)である。
- 妊娠反応が陽性でも流産を繰り返す。
- 原因不明で、治療歴が長い。
- 卵巣機能不全、黄体機能不全と診断された。
- 夜遅くまで起きていることが多い。
- 昼夜逆転の生活をしている。
<予備知識>妊娠に欠かせない「腎」とは
部分的な原因に注目する西洋医学とは異なり、東洋医学では不妊のことを「腎の不足」としてとらえています。腎とは腎臓のことではなく、人間の体において誕生から成長、生殖、老化を調整している機能を意味します。私たちの生殖器をつかさどるものだとしています。
腎は私たちが親から授かった大切な生命エネルギーであり、「先天の精」だとも言われています。一方、呼吸や消化を支える機能は「後天の精」だとされます。生きていくなかで先天の精が少なくなると、「腎虚症」、すなわち腎不足が起こります。
腎不足は内臓、子宮、卵巣、精巣などの機能低下を招き、子宮内膜症、月経異常、排卵障害、また機能性不妊、冷えなどの不調の原因になると考えられています。不妊の原因も腎不足であり、無事に妊娠するためにはこれを解決する必要があります。まさに、生体エネルギーの改善が求められるのです。
少しスピリチュアルな話題となりましたが、腎に関連する生体エネルギーは私たちが健康的な生活を送るうえで欠かせないものです。東洋医学における腎がしっかり機能していると、病気や体のトラブルを根本から解決し、自然治癒力を高めてあらゆる問題に対処できるようになります。もちろん、腎へのアプローチは不妊治療にも役立ちます。原因となりうる生体エネルギーの機能を取り戻し、不妊の原因に焦点を当てていくことは、非常に重要なことなのです。
普段の生活を見直してほしい大切な5つのPOINT
POINT1:食事について1
良質の油(オメガ3系)を摂取すると効果的です。
オメガ3系脂肪酸であるDHAやEPAの食事やサプリメントからの摂取量や血中濃度が高い程、妊娠率や出生率が高いことが分かっています。(アメリカの研究) また、EPA・DHAは抗炎症作用により子宮内膜症を抑制すると言われています。(東京大学医学部の研究)
妊娠中の摂取も効果的です。出生時の子供のぜんそくの発症率を低下することが分かっています。(デンマークの研究) オメガ3系脂肪酸を摂取することで、子供の知能の発達に良い影響を与えるとも言われています。(ロチェスター大学、セイシェル健康省の共同研究)
身体を冷やさないように、果物や野菜は温野菜にしてから食べるのがベストです。根菜類を摂取するとお腹が温まりやすくなります。タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルの栄養を肝臓に摂取し、身体の内部から健全な細胞を作ります。
POINT2:食事について2
逆に、摂取を控えて頂きたい飲食物もあります。
・コーヒーなどのカフェインを含むもの
妊娠中1日に200~300mgのカフェインを摂取すると流産率が上昇
・お酒はほどほどに(麦系は特に)
・上白糖は控える(お腹を冷します)
・トランス脂肪酸は控える(マーガリン、シュートニング、ファットスプレッド)
食べるプラスチックと言われ、排卵に悪影響の可能性。心筋梗塞・脳梗塞リスクを高めます。
東洋医学では食物が酸っぽいものは肝臓を、苦いものは心臓を、甘いものは脾臓を、ピリ辛のものは肺臓を、塩辛いものは肝臓を丈夫にしますが、なんでも食べすぎると五臓を悪くするので注意が必要です。
食事だけでなく、もちろん服薬も注意が必要です。必要以上の薬は極力飲まないように心がけましょう。
POINT3:適度に運動を!肥満はNG
排卵障害には体脂肪も関係があります。性ホルモンはコレステロールから作られ体脂肪に蓄積されタンパク質と結びつき有効に効くため脂肪ばかりだと滞留するばかりです。
POINT4:睡眠をたくさんとる
自律神経の働きは内臓機能に大きな影響を与えます。安静にして落ち着いた環境でより良い睡眠をとることは副交感神経優位の体質を作ります。
婦人科疾患に有効なツボ
お灸をおこなう上での注意
郡山の「つつみ鍼灸整骨院」では、自宅でのお灸ケアをオススメしております。毎日一回でも習慣づけましょう写真の様な台座灸が一般的ですが、直接肌に置き、着火するのではなく(火傷の危険があります)一度、自分の指先にお灸を貼り付けてライターか線香にて着火しましょう。そのあと、台座の側面を持ってツボの上に置く方法が安全です。
お灸が熱かったら無理せずに少しずらして下さい。(半径1㎝がツボの範囲と言われています)
1回に1~2・3壮。十分に温まったらOKです。1日1回でも良いので習慣づけましょう。火傷に注意して下さいね♪
※無煙灸は高温にあり、火傷のリスクがあり、おススメはあまりできません…
有効なツボ
【三陰交】
内くるぶしの一番高い所から指4本分上に位置するツボ。三陰交は婦人科疾患の特効穴と言われ、このツボ無しに婦人病の軽減は考えられません。お腹や足部を温める作用があります。
【太谿】
内くるぶしとアキレス腱の間に位置するツボ。東洋医学的考えですが、腎臓に溜まった精力が無くなることが不妊症になる原因の1つと考えます。この太谿は腎臓の精力を補うツボです。
【関元】
おへそから下に指4本分に位置するツボ。関元は元気を補うツボと言われています。不妊症のツボは、下腹部や骨盤周囲にも
沢山ありますので、全体的に温めていただいたほうが、より効果的です!
男性不妊について
男性が注意すべきこと
・積極的にビタミンC・Eを摂取
→ 精子の質の向上につながります。
・タバコ・お酒はほどほどに
→ できるのであればやめましょう。
・お薬・添加物は取らない
→ 化学物質の摂取によって精子の質の低下、量が低下します。
・体型管理
→ 太らない、痩せずぎない。
不妊症は、文献によっては原因の約半分は男性にあると言われています。
女性だけの問題としてではなく、ご夫婦での協力・サポートをお願い致します。
男性不妊の原因
・乏精子症
→ 原因:精索静脈瘤・造精機能障害・原因不明
・無精子症
→ 原因:造精機能障害、鼠経ヘルニア手術、精巣上体炎、先天性精管欠損
・精子無力症
→ 原因:先天的異常、前立腺炎、精巣炎
・勃起障害
→ 原因:心因性、内分泌性、血管性、心因性・血管性の混合型
上記のように、病名も無く、異常が無いと診断された方も、当院へ一度ご相談下さい。
鍼灸によって、日常生活の改善や、体質改善を行うことができます。
【精子の形態に問題のある男性不妊への鍼灸の効果】
生殖医療専門誌『Fertility and Sterility』の7月号に掲載されたドイツの調査結果によりると、鍼灸を施すことで、特に精子の形態に問題のある男性不妊に効果的であったと報告がありました。
奇形や動かない精子、精子の数が少ない等の原因不明の男性不妊と診断された28名の男性を対象に、鍼灸治療が施されました。その結果、健全な精子の増加が確認されたそうです。
【精索静脈瘤の手術療法と鍼灸治療の効果を比べた論文】
患者の平均年齢は27.2歳であり、群は年齢に関して同等であった。治療前の精子の濃度、運動性および形態学的特徴は、両方の群で同様であった。精子の濃度および運動性は、処置後の両方の群において有意に改善した。精液濃度の増加は、静脈瘤切除群と比較して鍼治療群で高かった。平均追跡期間は42か月であり、妊娠率は両群で33%強調された。
精液異常を呈した原発性不妊性精索静脈瘤患者の鍼治療は効果的である。
医学的根拠・医学論文
不妊患者に対する鍼灸治療と流産率の検討
*東洋医学研究所
【妊娠出産適齢期である妊娠した35歳未満女性の鍼灸治療と流産率の関係を検討】
【考察および結語】
1997~2006年までの10年間、患者554名中経過が明らかな35歳未満の女性315名を対象。
出産群は261名、流産群は54名であり、年齢・不妊歴・病院通院歴に有意差は無かった。
・月6回以上鍼灸を受けた患者(流産率:9.4%)
・月6回未満の患者(21.6%)
鍼灸治療を月6回行うことでの流産率の減少が大きかった。
中リョウ穴刺鍼が不妊症患者の子宮循環に及ぼす影響
*竹内病院トヨタ不妊センター:明治鍼灸大学 臨床鍼灸医学II教室
【鍼治療が不妊症患者の子宮循環におよぼす影響について検討】
【考察と結語】
今回の結果より中リョウ穴刺鍼が、子宮動脈の血流改善に関与したことが明らかとなった。我々は難治性不妊症に中リョウ穴刺鍼が有効であることを示しており、子宮の血流が生殖能力の温存に関連しているとの報告もあることから、中リョウ穴刺鍼が妊娠率向上に寄与する可能性が示唆された。
アメリカの生殖医学学会誌 Fertility&Sterility
【胚移植日に鍼灸治療を行うと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる】
胚移植日に鍼灸治療を行なうと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる273例を研究対象とし、鍼を行なわない組では22%の妊娠、鍼治療組では36%の妊娠率となり、鍼灸治療を行なった組に有意に妊娠率が高くなった。(2006年デンマークの報告)
妊娠率の向上
●体外受精例に鍼灸治療を3回行い、鍼治療群に妊娠率が高かった。
体外受精と顕微授精例の黄体期に鍼治療を行なうと妊娠率が有意に高かった225例を対象としたもの。
鍼灸を行なわなかった組では13.8%、行なった組では28.4%の妊娠率で、鍼灸治療組の妊娠率が高くなった。(2006年ドイツの報告)
●体外受精例に針灸治療を3回行い、鍼治療群に妊娠率が高かった。
体外受精例に鍼治療を3回行い、鍼治療組に妊娠率が高くなった例228例を対象に、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行なった。
鍼を行なわない組では23%、鍼治療組では31%の妊娠率で、有意差はなかったが、鍼治療組に妊娠率が高くなった。(2006年オーストラリアの報告)
●体外受精と併用された鍼灸治療は妊娠率を向上させる。
メリーランド大学、ジョージタウン大学産婦人科は過去の7件の臨床試験のデータをまとめた。鍼治療を併用した胚移植は、鍼治療を受けた群の臨床的妊娠は1.65倍高く、継続中の妊娠は 1.87倍、生児分娩率は1.91高く、鍼治療は妊娠率の高さと関連していたと発表。(2008年アメリカからの報告)
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する鍼治療効果
「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する鍼治療効果を検証」
20人のPCOS患者を対象に低周波電気鍼治療の効果を検証。
結果として「低周波電気鍼治療と運動療法を行った群では、運動療法のみのコントロール群に比べて交感神経の活動レベルが低下したことがわかった」と紹介。また、16週間にわたって行われたこの研究の結果、低周波電気治療と運動療法を組み合わせた群では、交感神経の亢進と関連するテストステロンのレベル低下がみられただけでなく、月経周期の安定も確認されたと伝えている。
医学誌「American Journal of Physiology-Regulatory,Interative and Comparative Physiology」
電気鍼治療により体外受精での出産率が向上
●「電気鍼治療により体外受精での出産率が向上」
医学誌「Fertility and Sterility」の記事によると、北京大学の研究で309人のIVF治療患者を無作為に三群に分けて、第一群に対して受精卵を子宮に戻した30分後に電気鍼治療を実施、第二群に第一群の治療に加え受精卵を戻す前日に電気鍼治療を、第三群には受精卵を子宮に戻した30分後に偽電気鍼治療をそれぞれ行った。
出産率は鍼治療群で37%、偽鍼治療群では21%となり、有意差があったという結果です。 また、第一群と第二群の出産率には有意差がみられなかった。
生理不順・月経痛の改善
正常な月経は周期が25~38日、期間が3~7日とされています。このような規則的な月経周期がみられない状態を「月経不順(生理不順)」と言います。近年、月経(生理)のたびに辛い症状に悩まされている女性が増えてきていると言われています。人によっては、痛みのために寝込んでしまう人もいます。
月経不順は、頭痛やめまい、吐き気、便秘や下痢をしてしまったり、イライラするなどの症状が起こることもありますし、痛みの程度、痛む所、症状などは、女性によって千差万別です。他の病気が潜んでいることがあったり、放置しておくと不妊症を招いたり、また、自律神経失調症状を併発することもあるので注意が必要です
当院では、鍼とお灸で冷えをとり、気血のめぐりを整え、身体の機能(性ホルモンの分泌機能や自律神経調節機能)の回復を促します。そして、陰陽のバランスも整い、本来の健康な身体へと導きます。
「自分の症状はなかなか治らない…」と諦めずに是非一度ご相談ください。
施術費用・ご利用のながれについて
施術費用について
不妊治療:各療法(鍼・灸・良導絡)1回分の費用
初回 | 6,350円(税込) |
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2回目~ | 5,780円(税込) |
生理不順・月経痛の改善
初回 | 5,550円(税込) |
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2回目~ | 5,000円(税込) |
ご利用のながれ
当院では、治療に入る前に必ず問診票を記入して頂き、患者様の身体の状態を丁寧に確認して行きます。問診・触診のカウンセリングに合わせて、専門の測定器(NSV)を使って自律神経の乱れを測定します。測定結果を患者様にご説明させて頂き、それに合わせた治療プランを提供していきます。
この自律神経の測定は毎回行い経過観測していきます。身体の変化を患者様にも理解して頂きながら、1日でも早く痛みや辛さのない理想な身体を手に入れられるようサポートさせて頂きます。(※ご予約を宜しくお願い致します)
基本情報
院名 | つつみ鍼灸整骨院 |
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住所 | 〒963-0205 福島県郡山市堤3丁目156番地 |
電話番号 | 024-962-7377 |