耳鳴と鍼灸
こんにちは。院長の松岡です。
最近耳鳴の症状でお悩みの患者様が多く御来院されるので記事を書こうと思います。
人口の10%から20%の方が耳鳴りを経験されるとも言われています。
まず耳鳴の種類としましては、まずは自覚的耳鳴と他覚的耳鳴に分けられます。他覚的耳鳴は血管や可動部位からの体内雑音が多く、第三者にも聴取可能です。実際臨床の現場で良く遭遇するのは自覚的耳鳴で、その多くは原因がはっきりせず、CTやMRIでも脳の形態的異常は認められないことが多いです。
なぜ耳鳴がおこるのか?
耳鳴症状の多くは、聴覚中枢の異常信号であり(中枢神経の病気ではない)、原因としては過度なストレスなどが引き金になり、めまい、うつ症状、不眠、胸の苦しみ(息が吸いにくい)、首の痛みなどを併発することが多くあります。これらの随伴症状の原因としましては、自律神経系のバランスの乱れが原因であることが考えられます。
鍼灸の効果
鍼灸の作用は自律神経系に好影響をもたらします。当院では頭や手足、体幹にあるツボを自律神経測定器(ノイロシステムビジョン)で自律神経の状態を測定の上、施術致します。繰り返しの施術によって脳の聴覚中枢周囲に作用し、耳鳴の音量や鳴っている時間が段々と少なっていきます。10年から50年くらいの歴がある難聴や耳鳴も、あきらめずに是非ご相談ください。
※事前に専門の病院を受診され、耳の異常や脳疾患の有無を確認の上、鍼灸を受診されることをおススメ致します。中枢神経系に異常のある場合は鍼灸の適応症状ではございません。
うつ病における鍼灸の効果
こんにちは。
つつみ鍼灸整骨院の院長松岡です。
久しぶりの投稿です。
今回は最近ご来院が多い『うつ病』について。
うつ病などの心療科疾患は近年増加傾向で、2017年のWHO(世界保健機構)の発表によると、ここ10年で18パーセントの増加。
世界中で3億2200万人の方が罹患しているとのことです(2015年段階)
地域別ではアジア圏が多く、全体の約48パーセント。
これは専門機関での受診を経ての数字なので、実際はもっと多い数字になります(日本では2014年段階で112万人の方が病院を受診しているようです)
現に自殺する方の原因の第二位が、うつ病です。
これは大変なことです。
では、なぜそのような病気になってしまうのか。。
その原因の一つが幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の減少。
うつ傾向の方はセロトニンの血中濃度が通常よりも低い傾向があることが分かっています。
実際、心療内科では、病気の原因としてセロトニンやノルアドレナリンといった脳内伝達物質の関与が分かっているので、それらを補完する薬の処方が多くされています。
ですが、分泌が少ないから外から補充するという治療では、結局は終わりがない旅のようなもの・・・
近年、腸脳相関といって脳と腸は相関関係、つまり深いつながりがあり脳や腸の状態の悪化がそれぞれに悪影響をもたらすという考えがあります。実際、うつ病の原因とされる幸せホルモン「セロトニン」ですが、脳よりも腸の分泌が多く、セロトニンの作用のひとつとして腸の蠕動運動促進があるため、うつ病に罹患している方は、セロトニンの不足により便秘傾向になり、悪玉菌の方が多くなり、腸内環境も悪くなるということもあります。つまり胃腸の働きを正常化し、セロトニン分泌を促せばいいんです。そのためには自律神経の機能を正常に整えることが重要です。
自律神経の機能は例でいうと・・・
呼吸、睡眠、発汗、排尿、排便、瞳孔の調整、心臓機能、胃腸の分泌腺、唾液腺、末梢血管の収縮・弛緩、立毛筋の収縮・・・・・そして胃腸の蠕動運動です!
つまり自律神経機能が正常に戻れば、腸内環境が整いセロトニンの分泌も正常に近くなるわけです。
ではどうすれば自律神経、胃腸機能が正常になるのか?
そこで鍼灸です!
鍼灸は自律神経に作用し、胃腸の蠕動運動を正常にすることが可能です!
胃腸周囲や、頭や手足のツボを刺激すると、多くの患者様が施術中にその効果を体感されます。あるデータによると鍼灸の刺激によって血中の幸せホルモンである「セロトニン」が増加することが分かっています。さきほどの説明の通り、うつ病の方は血中セロトニンの濃度が少なくなっていることが分かっていますので、良くなるのは当然ですよね。
ちなみに食べ物でオススメなのが、キムチや味噌、ヨーグルトなどの発酵食品、野菜の摂取です。
また、セロトニンの前駆物質であるトリプトファンが、セロトニンになるには、ビタミンB6の力が必要とされているので、一緒にB6の摂取も良いです。
B6を多く含む食物はニンニク・とうがらし・カツオ・マグロ・サバ・レバー等です。
サプリメントでもいいと思います。(B6やトリプトファン)
鍼灸と正しい栄養素補給によって健康な毎日を送りましょう!!
排卵・月経周期を整えるツボはコレ!
こんにちは。つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。
今回は排卵と月経を整えるツボについてです。
女性は母体の中にいるころから卵巣に卵子の基になる
500万から700万個の原始卵胞を有し、
出生時は約200万個の卵子を卵巣内に蓄え生まれてくると
言われております。
そのうち一生の間で女性が排卵する数は
400から500個。
これら卵子は女性ホルモンと密接に関わっています。
その仕組みについてご説明しますね。
まず・・・
①間脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)放出
脳下垂体を刺激します。
↓
②下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)分泌。
卵胞を刺激します。
ちなみにFSHは卵子の発育に。LHは排卵に作用します。
↓
③刺激された複数の卵胞が発育、そのうち1・2個が成熟卵胞となり、
エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌、子宮内膜を厚くします。
↓
④エストロゲンの量が適量に達すると、
脳下垂体から黄体化ホルモン分泌されます。
↓
⑤黄体化ホルモンによって排卵を促された卵胞が、1個だけ膜を破り
卵子が排卵されます。
↓
⑥排卵された卵子は黄体となり、プロゲステロンや微量のエストロゲンを分泌。
プロゲステロンの作用により、着床しやすい状態になります。
↓
⑦排卵後に受精がない場合、ホルモン値が下がり、子宮内膜が剥がれて月経となります。
すごいですね。
カタカナばかりで分かりにくいかもしれませんが(笑)
人間の体って、本当に精密複雑に出来ていて、
更にコントロールされているんですね。
では、
重要な排卵・月経周期を整えるツボですが。
女性に味方、お馴染みのツボ
【三陰交:さんいんこう】
東洋医学では物事を陰陽に分け、
男性は『陽』女性は『陰』になります。
ツボも陰のツボ、陽のツボがあり、
女性は陰のツボが有効であることが多いとされています。
この三陰交は、陰系の経絡(ツボとツボを結んだ線)が交わるツボで、
婦人科疾患の特効穴(良く効くツボ)とされています。
一日一回でもいいので、
三陰交のお灸を習慣づけておこなってみてください。
ツボは半径一センチ程度が範囲と言われていますので、
もしお灸で熱さを感じ、耐えられないようであれば、
半径一センチの範囲でお灸の場所をずらしてください。
火傷になっては大変ですからね(^^;)
また、この三陰交のお灸は、
子宮動脈、卵巣動脈の血流の増加も
研究等によって認められていますので、
継続的にお灸をおこなうことにより、
子宮・卵巣の状態を良好に保つことができる
とされています。
では東洋医学で健康な体作りを頑張りましょう(^^♪
精子の数・運動率を改善するには?
こんにちは。院長の松岡です。
今回は『精子の数・運動率を改善するには?』です。
日本は不妊治療受診率が世界一位、
なのに出生率が世界最下位という
自他ともに認める不妊王国です。
当院としましても
黙ってはいられません・・・( `ー´)ノ
先日NHKでも
このことが特集されておりました。
精子の数が少ない・・・
運動率が低い・・・
これらの原因は主に、
・食品添加物
・野菜不足
・低質な油の摂取
・運動不足
などなどと言われており、
これらを見直すだけでも、
2~3週間意識して生活するだけでも
精子の数・運動率はかなり改善されていました。
★意識的に野菜を摂取すること!
★運動をすること!
★質の良い食事を心掛けること!
不妊原因は男性が原因の物も半分あると言われております。
一緒に妊活頑張っていきましょう!!
妊活に葉酸サプリって有効?
妊活を去れている方、また妊娠中の方にとって、
葉酸は、わりとメジャーなサプリメントではないかと思います。
ですが、葉酸の効果ってどんなもんでしょう?
あなたは理解した上で摂取していますか?
葉酸は、ほうれん草の葉に多く含まれ、
ビタミンB12とともに赤血球の生産を助ける水溶性ビタミンです。
DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の合成を促進しするため
細胞や、体の発育にも重要なビタミンと言われています。
妊娠された方が葉酸を十分に摂取することで、
胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクの軽減、
心臓病の予防、貧血、母乳を出やすくするなど、
様々な効果が分かっています。
ですので、
摂取してくださいね。
ですが・・・
中には葉酸に含まれるビタミン以外の成分として、
「プラセンタ配合」などと記載されているものもあります。
プラセンタはホルモン作用を持ち、
妊娠中などの影響は分かっていない事実があります。
しかも他の動物からの摘出ですので・・・
私としては葉酸単独摂取をお勧めいたします。
私達つつみ鍼灸整骨院は
妊娠を真剣に考えるご夫婦を応援いたします!
つらい花粉症に有効なツボはココ!
こんにちは。つつみ鍼灸整骨院の松岡です。
ご覧になっていただきありがとうございます。
今回は『つらい花粉症に有効なツボはココ!』です。
花粉症、つらいですよね。
日本人の3人に1人は花粉症であるというデータがあります。
鼻水・鼻づまり・目のかゆみ等の不快な症状が、
数か月からひどい方は一年を通して出るわけですから、
そりゃもうたまったもんじゃないですよね。
そんなつらい花粉症にお悩みの方に朗報♬
今回は、症状の軽減に有効なツボをご紹介したいと思います。
まず1つ目のツボは・・
鼻の通りを良くするツボ
【上星:じょうせい】
このツボは顔の正中線上で、毛髪の生際から
二センチ程度頭頂部に上がった所にあります。
押していただくと、通る場所があると思います。
ココを30秒から1分程度、楊枝の柄の部分などで
刺激しましょう。
次2つ目のツボです。
【迎香:げいこう】
このツボは鼻の両脇にあります。
鼻の周囲は毛細血管が非常に豊富ですので、
マッサージやお灸(※)をおこなっていただくと
血流が改善し鼻の通りが良くなります。
※顔面部のお灸は1カ所1壮程度にして、
火傷にならないように注意しておこないましょう。
また、迎香のお灸は、煙を多く吸い込んでしまうので、
ティッシュ等で鼻を塞いでおこなうと良いでしょう。
その際は、
彼氏彼女に見られぬうよう要注意デス!(笑)
3つ目のツボは
アレルギー体質の改善させるツボ
【合谷:ごうこく】
このツボは有名ですね。
手の人差し指と親指の骨が、
谷のように合わさる場所にあるので『合谷』と
言われます。
この合谷は鍼灸師の間でも万能穴
(色々な症状を緩和させることができる便利なツボ)
として使用され、
中でも特に面目(顔面)系の疾患・症状に有効とされています。
ですから、目・鼻の症状の他、歯痛の軽減にも効果があります。
刺激方法は楊枝の柄や、お灸がよいでしょう。
また合谷は、
手の陽明大腸経という経絡(ツボの流れ)の上にあります。
人差し指の先から始まり、
先ほどのお教えした『迎香』で終わる経絡です。
この合谷の刺激によって、
■ 経絡の終わりにある『鼻』を中心とした周囲の血流が良くなり、
顔面部の皮膚温度上昇が、
サーモグラフィー等を用いた実験で確認されました。
■ 腸の蠕動運動が活発化し、
下腹部(大腸周囲)を中心とした血流増加、
皮膚温度の上昇が、
サーモグラフィー等を用いた実験で確認されました。
すごいですねー!ツボって!
アレルギーは体質そのものを改善していかないと、
根本的に変わりません。
その為には『腸管免疫』の機能改善が必須です!
この話は次回(^^♪
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当院での花粉症対応鍼灸
クーポン利用にて
¥5,400 → ¥3,780 です。
ぜひご相談下さい♪
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つつみ鍼灸整骨院
こんなにも凄い!?お灸の効果!!
皆さんはじめまして!院長の松岡です。
HPでは初めての投稿ですね。
今回は「お灸」の驚くべき効果についてです!
近年の様々な研究により、お灸の様々な人体への影響がわかってきました。
それは単なる温熱治療では到底説明のできないものなんです!
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その① 血流改善効果
血流がよくなるということは、健康のための第一歩です!
その② ガン・老化・動脈硬化などを誘導する過酸化脂質の低下
過酸化脂質は組織の老化を加速させます!
その③ 白血球・血小板の増加
血液成分まで変化してしまうなんて驚きですね!
その④ 血液凝固・繊維素溶解促進
血液の止まりにくい病気や、血栓予防になります!
その⑤ 抗体産生促進・細胞性免疫促進・免疫細胞活性化
免疫システムまで強化なんてスゴイですね!
お灸はお近くの薬局でも購入できるので、
皆さんも健康保持のために、ぜひぜひやってみてくださいね!
排卵障害性不妊症における薬と鍼の比較
基礎体温をつけて女子力アップ!
院長の松岡です。
御覧になっていただきありがとうございます。
今回は
『基礎体温をつけて女子力アップ!』です。
女性の繊細なお身体の状態を把握する一つの手段として、
基礎体温の測定はとても重要ですよね。
■基礎体温からわかること
基礎体温は身体の安静が保たれている状態
であるときの体温です。
通常起床時に測定され、理想的温度差は
高温期・低温期0.3℃~0.5℃くらいです。
基礎体温を測定することで、こんなことがわかります!
■妊娠のチェックができる
妊娠後は黄体ホルモンの関係で、
基礎体温で高温が続きます。
一般的に高温期は14日前後ですので、
それ以上続くようであれば妊娠の
可能性が高まります。
■妊娠しやすいタイミングがわかる
基礎体温表での最低低温日を含めての
約3日間での排卵の確立が最も高いと
言われています。(必ずではありません)
排卵検査薬は、排卵前の脳下垂体からの
LHサージ(黄体ホルモンの大量分泌)
に反応します。
陽性反応がでたら約3日間のタイミング
が理想的です。
■排卵の有無がわかる
基礎体温表の低温期と高温期の差が
0.3℃以下の場合、排卵がされていない
可能性があります。
黄体機能不全などでも、黄体ホルモン(プロゲステロン)
が分泌不足になり高温期が短くなり、
温度差が0.3℃以下になってしまいます。
■次の生理の予測が可能
高温層は約14日前後ですので、
次の月経を予測することが可能です。
高温期2日目であれば、あと12日前後
ということになります。
■流産の有無がわかる
高温期が保持されず低温期にさがって
しまった場合は流産の可能性があります。
ですが、まれに流産後にも高温期が
続くケースもあるようです。
■更年期障害の有無がわかる
更年期になると、約40~80%の方にホットフラッシュ
(顔ののぼせ、ほてり)、発汗などの症状が見られます。
これは一般的に黄体ホルモン(プロゲステロン)
の分泌減少が原因であり低温期が長くなり、高温期が短く
なります。
■女性ホルモンの分泌の有無がわかる
基礎体温は卵胞ホルモン(エストロゲン)と、
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌により
高温層、低温層の二層構造が保たれています。
この層が保たれていない場合、女性ホルモン
の分泌に乱れがある可能性があります。
■ダイエットに最適な時期がわかる
月経の終了後から排卵までの1週間が
ダイエットには適しています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加し、
基礎代謝も上昇、脂肪・炭水化物の燃焼率
が向上します。
最後に
女性はお身体の状態把握のためにも基礎体温の
測定は必要と思います。
ホルモンの分泌の乱れは自律神経と密接な関係があると
言われています。
自律神経の最高中枢と言われる『視床下部』では
体内のホルモン分泌の司令塔でもあります。
自律神経の治療といえば鍼灸の得意分野です。
鍼灸で自律神経やホルモンのバランスを整え、
健康体になって女性には元気な赤ちゃんを産んで
ほしいと思います。
更年期障害の原因は?!
つつみ鍼灸整骨院の院長の松岡です。
今回は『更年期障害』についてです。
女性の身体はホルモンなどの影響を受け、
非常に繊細にコントロールされております。
その不調をきたした状態が更年期障害ですね。
更年期障害は多種多様な症状がでます。
代表的なものでは
・のぼせ
・動悸
・発汗
・抑うつ
・不眠
・頭痛
・手足のシビレ・関節痛・・・etc
女性って大変ですね・・・
更年期症状の原因は、
女性ホルモインであるエストロゲンの分泌低下と
性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌増加
が原因と言われています。
西洋医学的アプローチとしてはHRT(ホルモン補充療法)がおこなわれます。
ですが、現状では対処療法にすぎず、
しかも副作用の可能性もあります。
加齢による卵巣の機能低下は、
仕方がない部分もあるのですが、
鍼灸により、腹部周囲、卵巣動脈の血流を改善させ、
卵巣自体の機能の低下をなだらかにすることは可能です。
ご相談くださいね。